集客できない7つの原因、問い合わせが増えない企業の改善手順

集客できない7つの原因、問い合わせが増えない企業の改善手順

問い合わせが増えないと、「次はSNSかな、それとも広告を増やそうかな」と新しい打ち手を探したくなりますよね。その気持ちはとても自然です。ただ、集客できない状態で施策だけを足すと、本当の原因がかえって見えにくくなってしまいます。

この記事は、自社サイトはあるのに問い合わせにつながらず、何から手をつければいいか迷っている方に向けて書きました。結論はシンプルです。ターゲット、流入、コンテンツ、導線、計測、改善体制のどこで流れが止まっているかを切り分けて、いちばん大きな詰まりから直してください。

読み終えるころには、自社がどの段階でつまずいているのかを判断できて、次に直す1か所を決められるはずです。

この記事のポイント
  • 集客できない原因は施策不足ではなく、流れのどこかが止まっていることが多い
  • 原因はターゲット・強み・検索・更新・一次情報・導線・計測と改善の7つに分けて確認する
  • 改善は目標を1つに決め、現場の一次情報を素材にし、公開後に記事単位で数字を見て直す順番で進める
  • 費用は「止めると消えるお金」と「残っていくお金」に分けて考え、成果を数字で示せる依頼先を選ぶ
目次

集客できない7つの原因と見分け方

集客できない7つの原因と見分け方

集客できない状態とはどういうことか

集客できない状態は、「お客さんがいない」というより、「見つけてもらってから問い合わせるまでの流れが、どこかで止まっている」状態だと考えてください。そう捉えるだけで、打ち手がぐっと絞りやすくなります。

問い合わせまでの流れは、大きく分けると次のようになります。誰に向けるかを決める。検索などで見つけてもらう。読んで納得してもらう。問い合わせフォームまで進んでもらう。最後に、その結果を数字で振り返って直す。集客が少ない、集客が悪いと感じるときは、このどこかに詰まりがあります。

たとえば、アクセスはあるのに問い合わせがゼロなら、詰まっているのは「導線」や「納得」の部分です。そもそもアクセスがほとんどないなら、「見つけてもらう」段階で止まっています。同じ集客ゼロでも、原因はまったく違うんですね。

上位の記事では原因がたくさん並んでいますが、私たちが現場でよく見る原因は次の7つに集約できます。

原因止まっている段階よく見る症状
ターゲットが曖昧誰に向けるか誰にでも当てはまる文章で、誰にも刺さらない
強みが言葉になっていない誰に向けるか比較されたときに選ぶ理由が見つからない
検索で見つからない流入お客さんが調べる言葉と、サイトの言葉がずれている
更新が止まっている流入・信頼ブログの一番上の日付が2年前のまま
現場の知見が文章化されていないコンテンツどこにでもある一般論の記事しかない
導線と信頼材料が弱い問い合わせ読まれているのに問い合わせが来ない
計測と改善の体制がない計測・改善何が効いたのか誰も数字で説明できない

ここから先は、この7つを段階ごとにまとめて見ていきます。当てはまるものに印をつけながら読んでみてくださいね。

ターゲットと強みがぼやけている

ターゲットと強みがぼやけている

最初に疑ってほしいのは、「誰に向けたサイトなのか」がはっきりしているかどうかです。ここがぼやけていると、後ろの施策をどれだけ頑張っても届きにくくなります。

理由は、お客さんの探し方にあります。多くのお客さんは、社名で指名検索してくるわけではありません。「相場」「選び方」「費用」といった調べ物から接点が始まって、いくつかの会社を比べてから問い合わせてきます。比べられる場面で「誰のための会社か」「なぜここを選ぶのか」が伝わらないと、候補から外れてしまうんです。

たとえば工事や修理の会社なら、「住宅もビルも、どんな工事でも対応します」と書くより、「築年数が経った戸建ての雨漏りで困っている方へ」と1人に絞った方が、該当する人には自分ごととして読まれます。強みも同じです。「丁寧な対応」は誰でも言えますが、「見積もりの段階で、追加費用が出やすい箇所を先に説明する」なら、その会社だけの言葉になります。

「絞ったら他のお客さんを逃しそう」と心配になるのもわかります。でも、全員に向けた文章はたいてい誰にも届きません。まずは一番来てほしいお客さんを1人決めるところから始めましょう。

検索で見つけてもらえていない

検索で見つけてもらえていない

アクセス自体が少なくて集客が難しいと感じているなら、原因は「見つけてもらう」段階にあります。具体的には、キーワードのずれと更新の停止の2つが多いです。

キーワードのずれは、会社が使う言葉と、お客さんが検索する言葉が違うときに起きます。社内では専門用語で呼んでいる工事も、お客さんは「天井 シミ 原因」のような生活の言葉で調べます。サイトにお客さんの言葉が出てこなければ、検索結果に表示される機会そのものが生まれません。

もう1つの更新停止は、本当によく見かけます。私たちの公式サイトには「ホームページは、作った日がピークになる」と書いていますが、これは大げさな話ではないんです。最後に記事を出したのがいつか思い出せない、という会社は珍しくありません。止まったサイトは新しい検索の入口が増えませんし、訪れた人にも「この会社、今も営業しているのかな」と不安を与えてしまいます。

最近はAIが検索結果の上で答えをまとめて表示する場面も増えています。こうした場面を意識するなら、質問に対する結論を先に書く、よくある質問と答えをはっきり分けて書く、自社にしかない事実を入れる、といった書き方が役立ちます。基本は、人にとってわかりやすい書き方と同じです。

すでに記事はあるのに順位が上がらない場合は、SEO記事の順位が上がらない原因と分析手順で、どこを見ればいいかを詳しくまとめています。

現場の知見が記事になっていない

集客で苦戦している会社ほど、実は「書けるネタ」をたくさん持っています。足りないのはネタではなく、それを文章にする時間と人なんです。

現場には語れることが山ほどあります。見積もりで毎回説明していること、よくある失敗、お客さんに必ず聞かれること。ところが、それが頭と会話の中にだけあって、どこにも書かれていません。一番詳しいのは社長と現場の人なのに、その2人が一番忙しい。外部のライターに頼んでみたら、現場を知らない人の文章が上がってきた。そんな声をよく聞きます。

ここが空っぽのままだと、記事はどこにでもある一般論になってしまいます。「雨漏りの原因は主に3つあります」といった内容は、どの会社のサイトにも載っていますよね。比べられたときに選ばれるのは、「うちの現場でいちばん多いのはこのケースで、見積もりのときにここを必ず確認します」と書ける会社です。

だからこそ、次の章で紹介する改善手順では、一次情報を集める工程を外さないでほしいと考えています。

導線と計測が整っていない

導線と計測が整っていない

アクセスはあるのに問い合わせが少ない。集客の問題としていちばんもどかしいのがこのパターンです。原因は、問い合わせまでの導線と信頼材料、そして結果を測る仕組みにあります。

導線の不備とは、読み終えた人が次に何をすればいいかわからない状態のことです。問い合わせボタンが見つけにくい、フォームの入力項目が多すぎる、スマホで表示が崩れる、ページの表示が遅い。どれも小さなことに見えますが、1つあるだけで離脱は増えます。実績やお客さんの声、担当者の顔が見えないと、「ここに頼んで大丈夫かな」という不安も残ったままになります。導線の作り方は見込み客を問い合わせへつなぐ集客導線の設計手順で詳しく解説しています。

もう1つが計測と改善の体制です。制作会社やSEO業者に頼んでいて、毎月作業の報告は届くのに、それで何が増えたのかわからないまま契約が終わった。成果が出たのかどうかを、誰も数字で見せてくれなかった。こうした経験をお持ちの方は少なくありません。測っていないものは直せないので、同じ詰まりがずっと残り続けます。

丸投げそのものが悪いわけではないんです。問題は、何を目標にして、どの数字で判断するかが決まっていないこと。ここを決めるだけで、外注の使い方もずいぶん変わります。

集客できない状態を抜け出す改善手順

集客できない状態を抜け出す改善手順

どこで止まっているかを切り分ける

改善の最初の一歩は、新しい施策を選ぶことではありません。7つの原因のうち、どこがいちばん大きく詰まっているかを見極めることです。

集客できないときに施策を足し続けると、どの施策が効いて、どこが詰まっているのかがわからなくなります。まず止まっている場所を1つ特定して、そこから直してください。

迷ったときは、次の順番で自社に問いかけてみてください。上から順に答えていき、最初に「いいえ」になったところが、いま直すべき場所です。

一番来てほしいお客さんを1人で説明できるか

できなければ、ターゲットと強みの整理から始めます。ここが曖昧なままでは、後の施策が全部ぼやけてしまいます。

サイトに月にどれくらいアクセスがあるかわかるか

わからなければ計測から、少なすぎるなら検索の入口づくりと更新の再開から手をつけます。

記事に自社の現場の事実が書かれているか

一般論ばかりなら、一次情報を集める工程を優先します。

アクセスはあるのに問い合わせが少なくないか

そうなら、導線と信頼材料を見直します。フォームやボタンの位置、実績の見せ方を確認しましょう。

記事ごとの成果を数字で振り返れているか

振り返れていなければ、計測と改善の体制を整えます。

全部に問題があるように見えても大丈夫です。全部を同時に直そうとすると、たいてい途中で止まってしまいます。いちばん上の「いいえ」から1つずつ片づけていきましょう。

目標を1つに決めて一次情報を集める

直す場所が決まったら、次は目標を1つに絞ります。「問い合わせもPVも資料請求も全部増やしたい」と欲張りたくなりますが、ここは1つだけにしておきましょう。

指標が複数あると、どの記事を書くか、どこを直すかの判断がぶれてしまうからです。私たちのmediupでも、目標は1サイトに1つだけ設定する仕組みにしています。既定は問い合わせ数で、テーマ選びも執筆も改善も、その1つの数字を追いかけます。たとえば「6ヶ月で問い合わせを月20件」のように、期間と数字をセットで決めるとわかりやすいです。1件の重みが大きい仕事なら、問い合わせが月に数件増えるだけでも事業としての意味は十分あります。

目標が決まったら、記事の素材になる一次情報を集めます。文章にしようと構えなくて大丈夫です。メモや会話の録音から始めましょう。

  • 見積もりや商談で毎回説明していること
  • お客さんに必ず聞かれる質問とその答え
  • よくある失敗と、それを避けるために現場で確認していること
  • 過去の事例と、お客さんからもらった言葉
  • 自社の商品やサービスで、他社と違うと言える点

社長や現場の人に「書いて」とお願いすると止まりがちですが、「よく聞かれる質問を5つ教えて」と話を聞く形なら15分でも集まります。書ける人がいない会社ほど、喋ってもらって拾う方法が向いていますよ。

医療、士業、金融など、広告表現に法規制がある分野では、公開前に必ず人が内容を確認する前提で進めてください。確認の工程を後から足すのではなく、最初から運用の流れに組み込んでおくと安心です。

公開後は記事ごとに数字で直す

公開後は記事ごとに数字で直す

記事を公開したら、そこがスタートです。集客できない会社の多くは、作って終わりになっています。成果を分けるのは、公開した後に直すかどうかなんです。

見るべきなのはサイト全体のPVよりも、記事ごとの数字です。Search Consoleを見ると、記事ごとの検索順位、表示回数、クリック率がわかります。たとえば「検索順位は11位、表示回数は多いのにクリック率が低い」記事があれば、それはあと一歩で伸びる記事です。タイトルや説明文を直すだけで、クリックが増える可能性があります。Googleアナリティクスと合わせて見れば、どの記事が問い合わせにつながったかも追えます。

大事なのは、「なぜこの記事を直すのか」を数字で説明できることです。なんとなく古い記事から書き直すのではなく、伸びしろが大きい記事から手をつける。この順番を守ると、少ない手間で成果に近づけます。

「数字を見る時間なんてない」という声もよくわかります。だからこそ、月に1回、記事ごとの数字を並べて「直す記事を1本選ぶ」だけでも決めておくと、改善が止まりにくくなりますよ。

費用の考え方と外注先の選び方

集客の費用を考えるときは、金額の大小より先に、「止めると消えるお金」と「残っていくお金」に分けて考えるのがおすすめです。

広告は、出せば問い合わせが来るので即効性があります。ただ、出稿を止めると問い合わせも止まります。払い続けている実感はあるのに、手元に何かが残っている感覚がない、という声をよく聞きます。一方で、現場の事実を素材にした記事は、公開した後も検索の入口として残ります。すぐに効くわけではありませんが、積み上げるほど広告だけに頼らない状態に近づいていきます。

なので、いきなり広告をやめる必要はありません。広告で問い合わせを確保しながら、記事で検索からの入口を少しずつ増やし、記事経由の問い合わせが見えてきた分だけ広告への依存を減らしていく。この順番なら、売上を落とさずに移行できます。

記事の外注費用は、企画、執筆、公開後の分析、改善のどこまでを含むかで中身が大きく変わります。具体的な相場と内訳は記事作成費用の相場と発注判断の基準で整理しています。依頼先を選ぶときは、価格表よりも次の3点を確認してみてください。

確認すること見るポイント
目標を数字で決めるか作業量ではなく、問い合わせ数などの成果目標から話が始まるか
自社の一次情報を使うか現場の事実や事例を聞き取り、記事の素材にしてくれるか
公開後の改善があるか記事ごとの数字を根拠に、どこを直すかを提案してくれるか
社内にマーケティング担当がいても外注は必要ですか?

すでに記事を出し続けられているなら、制作まで外に出す必要は小さいと考えています。その場合は、公開後の数字の分析と、どの記事を直すかの判断だけを外部に任せる形が合うことが多いです。足りない部分だけを埋めれば十分なので、まずは社内で止まっているのが「書くこと」なのか「振り返ること」なのかを確認してみてください。

サイトを作り直さないと集客は改善できませんか?

多くの場合、作り直しは必要ありません。今あるサイトに、お客さんが検索する言葉で書いた記事を足していく方が、早く効果を確かめられます。デザインを一新しても、ターゲットや一次情報が曖昧なままなら同じ詰まりが残ります。表示の崩れやフォームの使いにくさなど、導線の問題がはっきりしている場合だけ、その部分を直すことを検討しましょう。

私たちのmediupは、目標と一次情報を入れると、AIが記事の企画と執筆を始め、公開後はSearch ConsoleとGoogleアナリティクスの実データをもとにリライトを提案します。記事の公開も改善も、人が承認してから反映される仕組みです。今のサイトをそのまま使えて、公開先はWordPressに対応しています。それ以外のCMSの場合は、記事を手動で出力して載せていただく形になります。

総括:集客できない原因は切り分けて直す

集客できないときに必要なのは、新しい施策を足すことではなく、流れが止まっている場所を見つけることです。

原因は、ターゲット、強み、検索、更新、一次情報、導線、計測と改善の7つに分けて確認できます。いちばん大きな詰まりから1つずつ直し、目標は1つに絞り、記事は現場の事実を素材にして、公開後は記事ごとの数字を見て直していきましょう。

まずは「どこで止まっているか」のチェックに答えて、自社がいま直すべき1か所を書き出すところから始めてみてくださいね。

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